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【COLUMN】ink

 

 

2005年デザイナー、岡田 真幸氏により始動開始。

大阪発のリメイクブランド、インク / ink。

 

リメイクの域を超えた、ひとつのアートをプロダクトする、解体と、再構築。

国内外よりピックアップした様々なミリタリーや、

ヴィンテージウェアを解体し、デザイン性と、機能性を高めるべく、

オリジナルパターンに再構築された洋服は、一点物の風合いながら、

全く新しい価値観を持ち、生まれ変わります。

 

今シーズンは別注でベドシャツを作っていただき、

今後も当店のセレクトの一端を担うブランドとして皆様にご紹介していきたいと思っています。

この度、私達もinkというブランドをより認知し、理解するべく、

プレスの尾崎さんにインタビューを行いました。

 

①inkの誕生

②取り扱いのきっかけと、リメイクができるまで

③inkのセールスポイント、別注べドシャツについて

④今後の展望と、直営店”PERK”

 

上記4項目でインタビューを行いましたので、是非ご一読いただけましたら幸いです。

 

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①inkの誕生

中島 : それでは本日はよろしくお願いします。

尾崎 : よろしくお願いします。

中島 : 早速ですが、inkが誕生するまでの経緯をお教え願いますか。

尾崎 : はい。まず、90年代に遡りますがデザイナーの岡田が働いていた古着屋チーズのオーナーから服飾学校に通っていた経験から、洋服を作ってみないかという話になり、私物の古着を解体し、パンツからトップス、トップスからパンツを作ったのがきっかけです。岡田自身ヨーロッパの古着が好きだったこともあり、それらを資材としてリメイクアイテムを作っていて、古着屋でもめちゃくちゃ売れていたみたいなんですよ。その後、新品を扱うマリジュアンに勤務した後、現在も大阪に店舗を構えるカモフラージュさんの立ち上げの際、オリジナルブランドとして本格的にキャリアをスタートさせます。その後、独立の際にinkが生まれ、今年で12年目を迎えました。

中島 : そうなんや。始めはそんな経緯があったんや。

尾崎 : そうなんです、当時『HEALTH』のリメイクラインとして生まれた『Made by HEALTH』を手掛けていた際に、現在はHURRAY HURRAYのデザイナーを務める古谷さんに岡田のリメイク技術が継承されました。

中島 : なるほどねぇ~師弟関係なんや。

尾崎 : その繋がりで、『HEALTH』『TATA』等、大阪ブランドが集まる合同展示会に参加し、クライアントとのお取引が始まりました。その当時は、解体・裁断・縫製まで岡田が一人で全部をこなし、時には作業が深夜まで及ぶこともあったそうです。

 

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②取り扱いのきっかけと、リメイクができるまで

中島 : 実際なぜオファーをしていただいたんですか?

尾崎 : 以前からコンセプトがしっかりされて、とにかくカッコいいという印象でオファーさせていただきました。

中島 : ありがとうございます。僕らも何かリメイクブランドの取り扱いをしたかったことと、御社の洋服を以前から好きだった手島がいたことも大きかったと思います。

尾崎 : 僕らとしても他のリメイクブランドを置いているショップとお取引をさせていただき、同じフィールドで勝負したい気持ちがありました。その中で自分たちの商品をバイヤー様はもちろんのこと、接客の中で実際にご購入いただいたお客様自身が実際に着用し感じたことがその人の色になる=inkというブランド名に繋がります。やはり長く着用していただきたいですし、もし服が破れたり修理が必要であれば自分たちで直し、愛着をもって着ていただきたいと思って物作りをしています。

中島 : 実際パンツからトップス、トップスからパンツを作るところから始まり、あれだけのリメイクをどのように発想し、デザインして作られるのですか?

尾崎 : まずはコレクションを作るにあたって資材調達から始まります。例えばM-47がたくさんあると分かれば調達を開始し、資材を集めた上で逆パズルのように組み立てていきます。資材に関してはパンツであれば用尺が広いので、上物のパターンにはめやすかったり、逆にトップスは後ろ見頃のみしか用尺が広くとれないので考えさせられます。後は、パタンナーさんともこんな洋服が作りたいと毎回打ち合わせをするのですが、岡田自身自分の意志は100%を伝えるのではなく、50%程を伝え、残りの50%はパタンナーさんに任せるようにしています。決して責任逃れではなく、1つの洋服に対してたくさんの人や手、意見が加わり自分達の良さが出ると思っています。

中島 : 今でも資材はご自身達で解体されているのですか?

尾崎 : はい。全部自分たちで解体し、基本的に裁ちばさみは使用せず、僕らの仕事七つ道具のリッパーで処理を行います。

 

 

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尾崎 : リッパーで全部糸をほどくことで、生地の縫い代約1cm分まで余すことなく資材を確保することができます。これが実は大事なポイントで、実際に縫製する際パターンに入るか入らないかが決まったります。

中島 : 大変やな~地味やな~。(笑)

手島 : 別注のM-47の解体は大変だっだんじゃないんですか?

尾崎 : めちゃくちゃ大変です。いや~47の生地は硬いので、二人して手を痛めながらやっていました(苦笑)

 

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③inkのセールスポイント、別注べドシャツについて

中島 : これまでブランドの経緯や、リメイクの過程を教えていただきましたが、inkとして大事になされていること、セールスポイントはどういった部分ですか?

尾崎 : 最後の最後、自分達が手の届くぎりぎりのところまでやることがみそだと思います。例えば今回別注で作らせていただいたテント地の資材は、1点1点ステンシルや落書きがあります。特にリメイクにおいては、ステンシルや落書きに付加価値が出るので、資材のこの箇所は製品のこの部分に使う等、お客様が喜ばれるような位置にパーツ配置をする。自分たちが資材を用意することで操作できる点です。

中島 : お客様が喜んでくれるであろう点を自分たちで見極めながら最後まで物作りをする。細かいところまでお客様のことを思い物を作る。ほんとに大事なことですよね。

尾崎 : はい。特に 今回別注で作ったM-47のヒップポケットをフロントポケットに使ったり、テント地のアジャスターを胸の位置に配す等、資材の良さをしっかり把握し、本来の魅力を最大限に生かすことを前提に物作りを行っていますし、岡田も得意とするところです。

中島 : 今回実際に別注で作って難しかったことはありますか?

尾崎 : 特にありません。

中島・手島 : えーーーー!(笑)

尾崎 : 今回の別注に関しまして、テント地は私たちが支給させていただきましたが、M-47は生地の魅力が素晴らしかったですし、1着につき2本使用しているので色味の違いも組みやすく、特に苦労は無かったですね。

中島・手島 : こちらとしてもそれはありがたいです。本当にありがとうございます。

中島 : ちなみに刺繍も1点1点表情が違ったりするのですか?

尾崎 : そうですね。全て手ぶりになるので多少の風合いの違いは出ると思います。ちなみに阪神タイガースの法被の刺繍も手掛けている工場で行っていますよ。

中島 : 今回の別注に関しては、ありがたいことにここまで作りこんだ別注は初だとお聞きしたのですが、あまりそういったアイテムは作られていなかったのですか?

尾崎 : そうなんです。今回は手島君の熱意もあり、やらせていただきました!

手島 : 本当にありがとうございます!

中島 : 僕が手島にしつこくこついていましたからね。

尾崎 : いえいえ(苦笑)僕たちも楽しくやらせていただきました。袖のイーグル刺繍は酉年にかけて選ばれてるんですよね?(笑)

手島 : そうなんです。後付け感が半端ないですが、、、イーグル刺繍は酉年にかけて、ドラゴン刺繍は自分の干支にかけています(笑)

中島 : 売れるにこしたことはないけど、たまには面白いものもやらな。

手島 : はい。刺繍自体はお二人ともお好きなんですか?

尾崎 : そうですね。実際に刺繍のモチーフは岡田が所有しているヴィンテージのベドジャンからとっています。

中島 : 今回の別注は、好きな人に長く着ていただきたいです。

尾崎 : 僕らとしても好きで定番で展開しているベドジャンシリーズなのでお好きな方に着ていただきたいと思っています。

手島 : inkさんが作るミリタリーアイテムは戦争へのアンチテーゼが込められているのですか?

尾崎 : はい。資材としてミリタリー物を多く使用する理由としては、ミリタリーウェアを僕らがリメイクし、たくさん作ることでミリタリーウェアが無くなり、平和になって欲しい気持ちは心の隅に残しておきながら物作りを行っています。以前モッズコートを様々な国のアイテムで作り、みんなが一つになる願いを込めて作ったこともありますね。

 

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④今後の展望と、直営店”PERK”

中島 : 2017S/Sのコレクションは、ヨーロッパの資材を多く使用されていた印象です。

尾崎 : はい。2017S/Sは、ヨーロッパの資材を中心に使ってリメイクしています。やはりヨーロッパウェア特有のディティールがinkの発想や物作りと合うと思いますし、その辺りは是非注目していただきたいですね。

中島 : 今後の展望をお聞きしてもよろしいでしょうか?

尾崎 : はい。今後は一つ一つのアイテムに対して、より付加価値を強めていきたいです。あくまでも現段階のイメージですが、展示会でコレクション以外で岡田が作りたい1点物のリメイクをずらっと並べ、早いもの勝ちでバイヤー様にみていただくような展示会がいつかできればと思っています。

中島 : いいじゃないですか。不可能なことではないと思うので。陰ながら応援させていただきます。

尾崎 : そうですね。その際は是非よろしくお願いします!(笑)

手島 : 最後に直営店PERKのことについて教えてください。

尾崎 : はい。実は現在PERKは、8割が女性のお客様になります。商品構成もレディースのユーズド7割、キッズ1割、ink2割の商品構成になるので、今後は現在模索中ですがinkの商品、セレクト、ヴィンテージとメンズの比率も高めていきたいと思っています。あとは、何かのカテゴリーに特化した、例えばミリタリーフェアー等のイベントを積極的に開催していきたいと思っています。

手島 : 直営店限定のinkのリメイクも展開されていますよね?

尾崎 : そうなんです。 直営店限定のリメイクウェアも展開しておりますので、是非大阪にお越しの際は、遊びにいらしてください!!

中島・手島 : それでは、本日はありがとうございました!

尾崎 : こちらこそありがとうございました!

 

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