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  • UPDATE: 2025.12.7
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Vol.5868【MOTHER HAND artisan:BASTOGNE】


「こんなの見せられたら買わんとしゃーない」。

昨日選んでいただいたお客さんが仰っていました。

個人的にこの冬一番楽しみにしていた新ブランド、『MOTHER HAND artisan』。

全モデルが到着したので、本日から順次紹介していきます。


そんなわけで、初手はブランドのフラッグシップモデルと言える1枚。

ニットに対してここまで感動するのは初めての経験です。

あまりにも肉眼で見る実物が美しく、写真ではその魅力の半分も引き出せていない気がしますが、

どうぞご覧ください。



MOTHER HAND artisan:BASTOGNE





元々ベルギーのニットメーカーに勤めていた永井さんが、

旦那さんと一緒に立ち上げた『MOTHER HAND artisan』。

徳島県の山奥で、最高峰のニットウェアを制作しています。

現在ではほとんど残っていない古い家庭用のハンドフレーム(手横網機)を用いて編まれたニットは、

研究を重ねたオリジナリティ溢れるもの。

(真似したくとも出来ない、永井さんだけの特殊な編み方だそうです。)


そんなブランドが現時点で持つ技術を注ぎ込んだのが、この『BASTOGNE(バストーニュ)』です。

広く取られた肩幅と身幅から裾に向かってテーパードを描く独特のシルエットによるフィット感。

リブではなくカーリングによって仕上げられた襟や袖口。

そして何より、ニットの美しい表情にやられてしまいました。










素材はシルク62%にモヘアが32%。

もちろんただのシルクやモヘアではありません。

シルクは野蚕(やさん)という、野生の昆虫から取られた生糸を使用。

ワイルドシルクとも呼ばれる糸は家畜化された家蚕の糸と比べ独特の光沢があり、

軽く通気性や吸湿性にも優れた素晴らしい素材です。

またモヘアは南アフリカ産のスーパーファインキッドモヘアを採用。

ウールの数倍と言われる保温性に加え、硬くてチクチクなモヘアのイメージを払拭する、

繊細で優しい肌触りが特徴です。


そんなシルクを3本、モヘアを3本。合計6本の糸を撚ることで、

ニットを編むための1本の糸に仕上げられています。

そのため手に取ると重みを感じるのですが、巧妙なパターンによって着るとそれを感じさせません。











深いブラックの中に、パープルやブルー、ホワイトの糸がキラキラと輝く。

『Dream』と名付けられた配色は、服好き皆を虜にするだけの魅力があります。

買わない理由など全てどこかに行ってしまう、正に『しゃーない』1枚です。








※明日12月8日(月曜日)はショップブログの更新をお休みさせていただきます。




【Online Up】

MOTHER HAND artisan:BASTOGNE

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