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  • UPDATE: 2016.6.26
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vol.3040 【ナバホ族のジュエリーについて。】

こんばんは、手島です。

連日更新が遅くなり、誠に申し訳ございません。

いつも当店SHOP BLOGをご覧いただきまして、誠にありがとうございます。

 

本日はインディアンジュエリーの中でもナバホジュエリーについて綴らせていただきます。

文章中心の内容になりますが、是非お付き合いください。

 

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・ナバホジュエリーの歴史

アメリカ大陸発見後、それまでラグやブランケットを作っていた先住民(ナバホ族)は、入植者であるスペイン人やターコイズを身に付ける習慣があったメキシコ人との交流により、銀細工技術を学ぶ(18世紀)。

その後、先住民と白人の間で物々交換が始まります。

その交易場としてトレーディングポストが誕生(1870年代)し、先住民はジュエリーや家畜を食料品や日用品と交換し生計を立てました。

そして、伝統的な技法を守り続ける銀細工職人(シルバースミス)の1代目であり、インディアンジュエリーの創始者でありルーツとされるスレンダー・メーカー・オブ・シルバーが現在のネイティブアメリカンジュエリーの礎を築きます。

1870~80年代に現代につながるジュエリー制作活動を始めたスレンダー・メーカー・オブ・シルバーは、後にナバホジュエリー黎明期のパイオニアとして活躍するフレッド・ペシュラカイ(1896-1974)の叔父にあたります。

その後、スレンダー・メーカー・オブ・シルバーより技術を学んだフレッド・ペシュラカイは、儀式や儀礼のための装飾品として、単一的デザインであったジュエリーに奥行きを与えた人物としてインディアンジュエリー史にその名を刻みます。

1940年代に入ると、ケネス・ビゲイ、ジョージ・キー、アレン・キー等、現代の作家に多大な影響を与えるジュエラーが誕生し、その革新的なデザインや世界観をもったジュエリーは、全米でも高い評価と認知を受け、過去の伝統的な技法を受け継ぎながらインディアンジュエリーに新たな価値観を生み出しました。

その後、80年代には現インディアンジュエリーの頂点に位置するヤジー兄弟、その後、マッキー・プラテロ、ペリー・ショーティー等、現トップアーティストの台頭により、昨今世界中で認知されるようになったインディアンジュエリー。

当店でもお取り扱いのあるErnie Listerは5代目、Perry Shortyは6代目にあたる銀細工職人(シルバースミス)の正統後継者であり、1代目から始まった伝統的な技法や作品を後世に残し続けているアーティストとして今尚活動を続けております。

長年お取り扱いをさせていただいている両氏の作品は、今フェアーでも多数ご覧いただけます。

 

当店としましてネイティブアメリカンが生み出すインディアンジュエリーは、深みのある美術工芸品として、商品の説明や特徴だけでなく、このような歴史的背景にまつわるお話しもできればと思っております。

 

フェアーは残り6日間となりましたが、『純然たるアメリカ製』として、その魅力・世界観に興味をお持ちいただければ幸いです。

 

 

 

それでは、本日もお疲れ様でした。

 

 

 

 

【EVENT】

Indian Jewelry Fair 2016 6.25(Sat)~7.3(Sun)

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【ROOTS】

COLUMN】Alden

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【New Arrival】

Marco Begaye(マルコ ビゲイ)

オンラインショップ用

 

 

 

 

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