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AUBERGE&MOJITO 受注会

いつもイベント前は、ドキドキする。

特に、デザイナーさんがわざわざ来てくださる時は尚のこと。

もし、いい結果が出せなかったら申し訳ないし、次回はないかも知れない。

しかも今回は初めての試み、あえてのダブルブッキング。

あれもこれも気になり、結局なしって事も考えられる。

でも、やらなきゃわからない。

予測していた通りになることもあれば、予期せぬ事で勉強になることもある。

その為にも、来てくださいね。

 

 

 

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さて14.15.16日、告知している内容はAUBERGE&MOJITO の2020ssの受注会。

それら以外にも仕込んでます。

悶々とさせても後悔はさせませんよ。

 

 

 

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金曜日以外更新中です。是非ご覧ください。


AUBERGE S.G SILK – Olive Drab。

今週末は皆さまご都合よろしければdoo-bopへ。

14日(土)15日(日)はAUBERGE 2020SS Order Fair

15日(日)16日(月)はMOJITO 10th Anniversary Pre-meeting

両方を楽しまれたい方は15日へ。

個々のブランドをじっくりとご覧いただきたい方、初日、最終日お待ちしております。

 

もちろん一回と言わずイベント中、何度でもお越しいただけると嬉しいです。

素晴らしいアイテムと共にお待ちしております。

 

本日はAUBERGEよりこちら。

 

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AUBERGE  S.G SILK – Olive Drab

 

シルクベースの素材が素晴らしい。

元々繭の中に存在する蚕を包むように成形された絹糸は、天然素材として優れた機能を持ちます。

 

なんでも絹糸に包まれた内部の温度は24度に保たれるそう。

コットンの1.3~1.5倍の吸水性、1.5倍の放湿性を持つとされる上、

微生物の繁殖を抑制する抗菌効果があり、消臭や防臭効果もございます。

しかも肌にも優しいんです。

内側の肌が適切な温度に保たれ、保湿さえされるというのだから驚きます。

 

そもそもシルクの生糸は「生まれながらにして」天然であり、「機能」を持った素材。

 

そこにリネンとコットンをミックス、AUBERGEレシピです。

光沢が抑えられたシルクベースはツヤツヤ、ギラギラとは無縁。

タフに着れそうな素材感とオリーブドラブのカラーにより、しっかりと男らしい顔つきに仕上げられています。

お洗濯もご自宅で選択可能な手洗いマークです。

 

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作れば売れるという時代はとっくの昔。

アンチ大量生産、大量消費。

ホントに良いものが伝わればと思います。

 

有難いことにイベント前、多くのお客様がフライングスタートを切られた為、

残すところ、サイズ42のみとなります。

 

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袖口のギャザーがとってもエレガント。

この素材感を楽しんでください。

 

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Vol.4044【AUBERGE:SINATRA W】

 

1週間後の開催となります、

AUBERGE 2020SS Order Fairに『MOJITO 10th Anniversary Pre-meeting』。

15日の日曜日には両ブランドのデザイナーが揃うという、

僕らとしても今からドキドキするような内容となっています。

デザイナー本人から実際に話を聞くことで、洋服の見え方というのは必ず変わります。

また他にも驚くようなアイテムをご用意しておりますので、

この3連休はどうぞ予定を開けておいてください。

 

本日は先にシャツをご紹介させて頂いていたAUBERGEから、

迫力あるパンツのご紹介です。

 

AUBERGE:SINATRA W

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モチーフはベルサイユ宮殿の床。

そう聞いた瞬間は何のことかさっぱりだったのですが、実際に調べてみると、

そこには確かにヘリンボーンパターンの床が広がっていました。

 

ヘリンボーンというと、洋服が好きな方であれば割と馴染みのある生地だと思います。

ですがここまで大きく、はっきりと映し出されたものは見たことがないのでは。

ジャガード織りによる表現力も加わり、非常に迫力のある生地に仕上がっています。

 

 

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深いネイビーとチャコールグレーの2トーンによって構成されるヘリンボーンは、

暗闇の中では曖昧に、日の下に出るとくっきりと浮かび上がります。

落ち着いたトーン同士での色合わせですが、太さのあるシルエットも加わり

明らかに他とは違う存在感を放つので、パンツだけでスタイリングが成り立ってしまうほど。

今回の様にトップスにも柄物を持ってくるのもいいですが、

シンプルなニットやコートとの合わせもお勧めしたいパンツです。

 

 

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初めて見たときには誰もがその凄さから唸ってしまうこの生地、

洗い込むことで生まれる表情の変化も楽しみながら、長く着続けたい洋服です。

 

 

 

【Event】

AUBERGE 2020SS Order Fair

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MOJITO 10th Anniversary Pre-meeting

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【Roots】

Norwegian Rain

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【New Arrivals】

AUBERGE:CHARLOTTE 3/4 – Navy×Khaki / 24,840 YEN

AUBERGE:SINATRA W – Navy Charcoal / 34,560 YEN

South2 West8:Stole – Cotton Gauze / Target & Paisley – Eggplant / 5,940 YEN

South2 West8:Stole – Cotton Gauze / Target & Paisley – Black / 5,940 YEN

 

 

 


Vol.4042【AUBERGE : S.G SILK – Olive Drab】

 

本日【Event】ページを更新しました。

いま当店にて、注目を集めているAUBERGE。受注会を開催いたします。

09.14 (Sat) ~ 09.15 (Sun)にはデザイナーの小林 学 氏にもお越し頂く予定です。

鋭い方はすでにお気付きでしょうか。

なんとMOJITOのイベントと被っているスペシャルな3連休となってます。

ぜひともお越しくださいませ。

 

 

Eventでますます気になるAUBERGEからシャツのご紹介です。

土臭いディティールを詰め込んでいるにも関わらず、

大人っぽくエレガントな表情を魅せる一着。

AUBERGEにしか作り出せない雰囲気をお楽しみ下さい。

 

AUBERGE : S.G SILK – Olive Drab

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ベースはワークシャツ。

そこにラグランスリーブ、カフスのギャザー、短めの着丈。

普通なら組み合わさらないようなディティールをまとめた仕上がりです。

土臭さを漂わせているのに、それはどこかエレガント。

見る人に不思議な印象を持たせるシャツです。

ワークにもモードにも属さない、AUBERGEオリジナルの一着です。

 

 

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そして、何よりも面白いのが生地。

写真では伝わりにくいのが非常に残念なのですが、

玉虫のような美しい光沢を放っています。

ワークの様な土臭いオリーブが見せる艶やかな発色。何とも想像しがたいと思います。

複雑な配合から生まれた生地が見せる表情は一見の価値ありです。

気になられた方はぜひ店頭にてご覧ください。

服好きな方ならきっと心躍る洋服です。

 

 

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スタッフの間でもかなり熱いAUBERGE。

他品番も少し入っています。気になられた方はお早めに。

 

明日9/6(Fri)は誠に勝手ながら店休日となります。

翌9/7(Sat)より通常営業をさせていただきます。

尚、オンラインショップご注文への返信・発送に関しましては、9/6(Fri)の13時までは当日対応、

それ以降のご注文には、翌9/7(Sat)より対応させていただきます。

皆様にはご迷惑をお掛け致しますが、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

【Event】

AUBERGE 2020SS Order Fair

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MOJITO 10th Anniversary Pre-meeting

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【Roots】

Norwegian Rain

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【New Arrivals】

 

 

 

 

 


AUBERGE 2020SS Order Fair

 

 

デザイナーの小林氏と出会ってちょうど1年

会って話をするたびに感じる、洋服への情熱と真摯さ

そのエネルギーは、留まるところを知りません

当店で展開を開始してから3シーズン目となる、2020SSコレクション

この度受注会を開催させていただくこととなりました

 

 

 

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【Date】

09.14 (Sat) ~ 09.15 (Sun)

両日、デザイナーの小林 様にお越しいただきます

 

 

【Contents】

AUBERGE2020SSコレクションのオーダー会

1点から個人オーダー可能です

※オーダー金額に応じた内金を頂戴いたします

 

 

展示会でお邪魔した、代官山にある『White』

机に積まれた書籍や、さり気なく置かれた小物の1つ1つが

AUBERGEというブランドの世界観を構築しています

イメージを膨らませ、イベント当日を楽しみにお待ちください

 

 

 

 

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AUBERGE 2020SSコレクションテーマは

『エゲツないアップグレイド』

その意味は2つ

 

1つ目は、例えばバスクTやミリタリーシャツ、カーゴパンツなど

極めて日常的なデイリーアイテムを、シャネルやルイヴィトン向けに輸出される原綿を使い

更に高密度、超度詰化して全てを作り変えるプロジェクト

 

2つ目のアップグレイドはそのシルエット

究極素材の特徴、張りコシやオチ感などが最大限生かされるシルエットに再構築

いつものアイテムが確実にモード化します

 

その他にも、フランスで100年前に生産されていたリネンの再現実験など

AUBERGE流のヒストリーとラグジュアリー&モードの深部に挑んだコレクションです

 

 

 

 

 

 

 

 


AUBERGE 別注T d.b LUCK

先週末にリリースした別注T LUCK本日売り切れました、

ありがとうございます。

イベント時は、小林さんworld全開のバレンシアデニムと

ミリタリーカスタムにお客さんが集中して、あまり目立たなかったのに

月曜から激動き、5日間と短命なTシャツになりました。

少し、このTシャツの出来上がるまでのストーリーを

素材はbigメゾンが使用する極上綿で、ChampionやGoodwearのようにデイリーに

着れるTシャツを作ろうが始まり。

bigメゾンの物はもちろんイイけど中年になり、だらしない体つきになった僕らには

あのタイトフィットは、さすがにキツイ、これが根っこの本音。

 

 

 

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使用したスビンゴールドとギザは、正月と盆が一緒に来たような

top of topの綿花、それらをmixして引き揃え限界まで度詰めにしてあります。

そして、デザインはアメリカを感じる変形ラグランスリーブと

フランスぽい、サイドスリット。

首周り(ネック)は、やや小振りにギリギリ窮屈に見えない程度で

品ある感じにまとめてあります。

まぁ、全体的に分かりにくいかもしれませんが

着れば、すべてが分かります。

これだけ、明らかに違えば。

 

 

 

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全然、話は変わりますが今朝、会計の野村からこんな質問が

「そのTシャツ、なんでそんなに売れるんですか?」

いい質問ですね。

答えは、即答で

「分かりません」

そんなもんなんです、それなりに準備や戦略は立てますが

売れてる時や売れてる商品が、何故かなんて分かりません。

分かれば、過去にそのような時期や商品はあったので

その経験、データからやるんですけどね。

そんなもんなんですよ、マジで。

 

 

 

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【AUBERGE】LEVIS Custom

 

 

6月22日と23日。2日間に渡って開催した『AUBERGE Custom Order Fair』。

イベントを終えて、デザイナーの小林さんにあらためて「LEVIS Custom」についてお伺いしました。

 

 

 

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中島:まずは2日間、ありがとうございました。

今回のイベントを終えてですけど、全体的に好評だった中で、

お客さんがこれ目掛けて来てくれたんやなと思うことが多かったのがやはりあのデニム、

バレンシア工場の501XXだったんですよね。

小林さんが最初にあれをやろうと思ったきっかけというか、

なんであの発想が出たのかをお聞きしたいんですけど、よろしいですか?

 

 

小林:こちらこそありがとうございました。

最初はですね、僕の友達のディーラーが「面白いものがあるよ」と言って、

ある程度本数のまとまったもの(バレンシア製LEVIS 501XX)を提案してくれたということがあったんです。

それで届いたものを見たんですけど、もうほんと驚いたんですよ。

今まで散々XXばかり見てきた僕が見ても「うわっ」って思うほどに。

 

 

中島:それはやっぱり色落ち、雰囲気といったところでですよね。

 

 

小林:そうですそうです。細かいディティールとか、ポケットの形みたいな、

レプリカとして輪郭を真似て作るのは意外と簡単なんですけど、

最終的なオーラっていうのはやっぱり気付くじゃないですか、なんとなく違うなって。

でもその「なんとなく」まで、それは埋まってたんですよ。

 

 

 

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小林:ていうのでこう、これは何とかならんかと。

そう思って試しに穿いてみたところ、やたら小さかったんですよね。

シュリンクトゥフィット、要するに「洗って縮めて体形に合わせてね」っていう、

その通りの作り方なんで、がっつり縮んでたんですよ。

そこでこう、これだけ良いけど実際に喜ぶ人は少ないだろうなと思って。

 

 

中島:個体としては良いけれど、実際に穿くことができないからですね。

 

 

小林:はい、やっぱりある程度、ワンサイズアップくらいで穿くのが良いじゃないですか。

当時、90年代はそれこそピタピタで穿くなんてことも多かったんですけど、

今それをするのは少し違うと思うんで。

てことで、これはどうにかならないかなって、夜中にいろいろと分解しだしたんですよ。

 

 

中島:なるほど、その時点で始まったんですね。

とりあえず潰してみたろかってとこから。

 

 

小林:それでたまたまなんですけど、そのタイミングで雑誌のデニム特集なんかがあって。

ちょっとお勧めデニムを紹介してほしいみたいな依頼があったんですよね。

で、うちのAUBERGEデニムはそういった媒体にもうほぼ出し尽くしちゃってたから、

じゃあ代わりに何が良いだろうってなって。

それでその時点ではもう、次はブーツカットがいいぞとか、そういう新たなネタもあって。

加えて僕は1晩あれば501をブーツカットに出来ちゃうわけですよ。

で、「分かった!じゃあ最新、流行の形をこの素材をもって作ってしまおう!」

っていうようなことを考えたわけです。笑

 

 

 

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中島:はは~。なるほどね。

 

 

小林:それで3日間くらいかけて、LEVIS 646のベルボトム風XX、

要するにウェストもでかいし裾もでかいやつを作ったんですよ。

原宿、渋谷の若者がでかい646をウェストをぎゅっと絞って穿くっていう、

まあ正しく穿かない!みたいなのが流行っていたことがあって、

その辺の90年代の後期感が今ぴったりだと思って作っちゃったんです。

 

それからなんかこう、「この時代のこの感じ」っていうのを、

バレンシアベースで形を変えさせていくっていうのが僕の夜中のマイブームになっちゃって。笑

 

 

中島:夜中のマイブームですか。笑

楽しくなっちゃったんですね。

 

 

小林:ウェストもっとでかくしたりだとか、裾幅広げちゃえとか。

いっそもうグッとサルエルみたいにしちゃえとか。

色々な実験モデルが沢山あったんだけど、それをうちのお客さんに見せたらもう、

みんな目を輝かせちゃって。

面白いねっていうのと、あとはやっぱりオーラですよね、XXの。

あれはほんと裏切らないんですよ、男みんな大好き。笑

 

股上あげたり、わたり出したりってことをすると今っぽくなるわけですよ。

あとそれで腰回りもすごく楽になるんで、スッと穿けちゃうっていう。

なので90年代にあの感じに憧れて、そこから20年経った大人が

今穿いたときに凄くフィットするんですよ、気持ちも含めて。

「わあ、またこんなの穿けるんだ!」みたいな風になっていただけるんです。

 

というので、うちのお客さんに要望を聞いて、じゃあ作りますよなんて言って色々やって。

こう何ていうか、服を買い飽きてしまった人達への刺激物としては最高だったんですよね。

 

 

中島:なるほど、洋服難民の人たちへね。笑

でもあのディティールってね、ハギにしても、ちょっとなんかどこから発想を得たというか、

どういう風にしていったらああなったんかなって不思議なんですよ。

 

 

小林:あれはもう、501のパターンを熟知すると分かるようになるんです。

 

 

中島:と言いますと?

 

 

小林:結局、耳付きの501って、こう両サイドを耳でまっすぐ取りますよね。

ということで、もうここの型紙がまっすぐに固定されてしまうんですよ。

でも人間のお尻って丸いじゃないですか。

てことはダーツを取らなきゃいけないんですよね、お尻に沿わせるために。

INCOTEXのパンツなんてグイングイン曲がってますから。

あれはお尻を綺麗にくるもうと思ったらああなるんですよ。

 

確かに501なりには頑張ってるんですけど、

その頑張るダーツが全て脇線のカーブだけなんですよね。

だからなんかこう、30インチとか小さいサイズを見ると少しいびつな感じがするんですよ。

で、要はその1か所だけで取ろうとしているところに、三角マチを入れて

ガっと広げてやるんですよ。それで全体が楽になる。

1番寸法が欲しい欲しいって言ってるところに入れていってるんです。

 

 

 

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中島:なるほどなぁ。

素直に動きやすくなるところに、素直に入れた結果がああなるんか。

 

 

小林:そうですそうです。

だから大きくする個所、できる個所っていうのは、

やっぱり人間が実際に穿いてて一番欲しい個所なんですよね、パターン的にも。

それは全部501耳付きってやつの宿命で、あれはあそこに入れるべきなんですよね。

だから畳んだときにもけっこう普通で、穿いたときにも違和感がないんです。

 

 

中島:それっていうのは頭の中に先にイメージとしてあるんですか?

こうしたら穿きやすくなるから、こうしたら良いっていうのがもう出来上がってるんですか?

それとも実際にやりながら分かっていくもん?

 

 

小林:ここだなっていうのは先に分かってます。

ずっとジーパンの型紙を引いてると分かるんですけど、どこで個性を出すかってなったらあのカーブなんで。

結局いじる個所はそこなんですよね。

 

 

中島:そうなんですね。

 

 

小林:ええ、出来ることは限られてるんですよ、ああいう耳付きジーパンって。

ほんと難しいんですよね、あの世界で個性出すの。

でもその完成形から新たなフォルムに変えるってなったら、マイナスな部分って言うんですかね、

縮み過ぎている部分であるとか、そういう所にこう余白を入れていく、足してやるんですよ。

それをすることで、格段に穿きやすくはなるんですよね。

 

 

 

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小林:ただ洋服って寸法を詰めることはあっても足すってことはまあ無いじゃないですか、

お直し屋さんとかであっても。だから僕のは「魔改造」って言われてるんですよね。笑

 

 

中島:え、魔改造ってなんです?笑

 

 

小林:魔改造っていうのはあの、「本来やってはいけない改造」っていう、

フィギア業界とかで使われる単語なんですけど。

だからこう、やっていいことと悪いことのギリギリのところというか。

まあそんなところで結構盛り上がってて、局地的に。笑

 

 

中島:確かに全部捌いちゃってるんですもんね?笑

ぶっちゃけあれ1本、全部ご自身でなさってるじゃないですか。

何時間くらいかかってるんですか?例えば初めて作ったときとか?

 

 

小林:最初は結構「どう解くのか」っていうところからってのもあるので…。

うーん、最初は2日まるまるくらいはかかったかなあ。

 

 

中島:丸2日?!

 

 

小林:試行錯誤が一番きついんですよ。要領が分かってきたらそこからは早いんですけど。

全てそういうものだとは思いますけどね。

「ここをこうしたらこうなる」っていうのを思いつくまでは苦しいですけど、

分かってしまえばトントンいきますね。

 

 

 

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中島:こういう場で聞くのは嫌らしいんですけど、次何か狙ってるのはあるんですか?

バレンシアでも他のでも個体はなんでもいいですけど、デニムをこんな感じでいじってみたいなっていうの。

こんなんやったら面白いんちゃうかなとか、

例えば昔こんなカスタムやったけど今やったらこうしてやるみたいなんとか。

 

 

小林:デニムベースでってことですよね。

うーん、もっともっとこう、「アート」寄りな方にいきたいっていう思いはあるかもしれないです。

これから人間が価値を見出せるのって、なんかもうアート的な、理由のないところだと思うんですよね。

 

 

中島:付加価値としてのアートということですか。

素材が良いとかどうやこうやと違って?

 

 

小林:アート感をプラスと言っても、身頃にグラフィックを入れる的な話ではなくて、

着ることに創意工夫が必要な服とでも申しましょうか…。

現状のバレンシアカスタムは履きやすさと、

必要箇所に寸法をプラスすることで「今を感じるシルエット」に格上げすることが目的なんです。

まぁここまででしたら、さほどXXの歴史から逸脱したデザインにはなってないと思うんです。

なのでここからは、グッとアーティスティックだった、出始めの頃のREDやマルジェラ的な

early2000年代のイメージを更に増幅させてバレンシアをいじくり倒してみたいんですよね。

面白い造形物、着るのにエネルギーを要するパンツ。

その心地よい疲れが逆にエネルギーとなってアガる!ここまで出来たら本望です。笑

 

 

中島:なるほど、そしたら今まで耕してなかったところの人たちにも届き始めるんですね。

 

 

小林:なんかそういう、「古着好き」とか「アメリカンカルチャー好き」とは

また違った人たちへのアプローチへと発展していくような…。

ただやっぱり素材としてはあのバレンシアの雰囲気っていうのはお宝なので、

どんどん数は減っていくだろうけど使い続けていきたいですね。

 

 

 

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中島:でもどうなんですか。言葉にするとアートですけど、形にするとなるとなかなかこう、

例えば今回のイベントでも「Beastie Boys」のTシャツ貼ったサンプルとかもありましたけど、

なかなか差別化というか、難しいじゃないですか。

もちろん万人に受けるものじゃなくていいと思うんですけど、

もっとモノに寄せていくのか、人に寄せていくのか。

どっちのアートなんですか?イメージしてはるのは。

 

 

小林:そうだなぁ。

ある程度カッコイイだったり、次の流行を占うシルエットだったり、

そういったものに目の前の物体をいかに近づけていくかっていうのも楽しみなんですけど、

「面白いね」と言ってくださる人たちの顔を思い浮かべながら処理をしていくのも好きなんですよね。

だからどちらかと言うと人寄りなのかな?やっていることは古典的な注文服な訳だし。笑

逆に、人の要望なぞ我関せずで、ひたすら自分の道をいくっていうのが「ファインアート」の芸術家だと思うんですよ。

 

ただ1つ「これは」って思うのが、

素材であったりブランドの歴史だったりなんだったりで、「1番いい時期の物」を常に使っていきたいわけですよ。

でもそれを「正しく」使わなくてもいい気がするんです。

気分でハサミ入れてもいいのかもしれないし。笑

そこはもう全ての非難を受けつつも、

最後は「まあ小林くんだから仕方ないや」って言ってもらえるところまで、高みに持ちあげたらいいのかなって。

 

 

中島:さっきの魔改造と一緒で、ぎりぎりのことして人を喜ばせたいんですね。笑

でもなんか「アート」っていう風な単語を久しぶりに聞きました、デザイナーさんから。

デザイナーがアートっていうのは、近いようで遠いと思ってるんでね、僕。

それを「商品」で、しかもデニムでってなるともうどんなんをイメージしはるんかなって。

 

今回イベントをさしていただきましたけど、僕ほんとにデニムっていうのは手が出せないジャンルやったんですよね。

僕もずっと古着を触ってた人間として、やっぱりちょっとアンチなとこがあるんです。

どうせやったら「ほんまもんのヴィンテージ穿こうぜ」っていう。

 

けど小林さんの今回のバレンシアのああいったカスタムを見て、

やっぱりちょっと変わりましたね、柔らかくなれた。

だからこそ小林さんの思うアートってどんなんやろって。

またこれから色んなことあると思うんですけど、

また良いのができたらぜひ見せていただきたいなって思いますね。

 

 

小林:もちろんです。

僕は今そこに向かって爆走してるので。笑

 

 

 

いかがだったでしょうか。

ますます目が離せない小林さんとAUBERGE。

今後にもご期待ください。

 

 

 

SlowGun & AUBERGE:Official HP

 

YouTube:AUBERGE Channel

 

 

 

 

 


Vol.3981【AUBERGE × doo-bop Exclusive:LUCK】

 

大阪市内で「G20サミット」が開催されることに伴い、
下記の地域で一部サービスを一時的に中止いたします。

大阪府(全域)、兵庫県(芦屋市、尼崎市、伊丹市、西宮市)

対象地域宛てで、お届け予定日が6月27日(木)から7月2日(火)までの荷物は、
お届け日指定ならびにお届け時間帯の指定はお受けすることができません。

なお、交通規制の状況等の影響によっては対象地域以外でも遅れが生じる可能性があります。
ご迷惑をおかけしますが、ご理解のほどお願い申し上げます。

 

 

多くの人で賑わいを見せた先週末のAUBERGEイベント。

期間中にタイミングが合わなかったという方も、INCOTEXカスタムのオーダーに限り

6月30日まで受け付けが可能ですので、サンプルに一度目を通していただけると幸いです。

 

そしてイベントに合わせて作っていただいた別注のカットソーも、

数は減ってきていますがご用意できますので、ぜひお試しください。

AUBERGEというブランドの服を知ってもらうエントリーピースとしてもお勧めです。

 

AUBERGE × doo-bop Exclusive:LUCK

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『ハイエンドコットンTシャツ』というテーマで作られた「LUCK」というモデルをベースに、

当店だけの仕様に変更した1枚となります。

 

コットンの王様とも言えるスビンコットンの中でも、より貴重なスビンゴールドと呼ばれるコットンに

同じく最上級のコットンであるギザコットンをミックス。

某メゾンブランドなどでも使用されている、まさしくハイエンドのコットンです。

それを超度詰めの天竺生地に織り上げ、光沢とハリのある1枚に仕上げました。

他を圧倒する着心地、実際に着ていただくと分かります。

 

 

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今回の別注で変更したのは、裾のデザインと着丈です。

コレクションラインの「LUCK」は裾がリブ仕様になっているのですが、

そこをバスクシャツの様なサイドスリットに変更しました。

またそれに伴って着丈も少し長めにし、収まりの良いバランスに。

 

そしてフリーダムスリーブにゆとりのある身幅。

素材の良さをダイレクトに感じながら、リラックスした着用感を楽しめます。

 

 

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デザイナーの小林さんが提案しているタックインスタイルも、

カジュアルでありながら上品にまとまるのでお勧めです。

まだ試していないという方、ぜひ。

 

 

 

【Column】

MOTO LEATHERの魅力 

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【New Arrivals】

 

 

 


AUBERGEデザイナー 小林 学氏

やっぱり凄かった。

知識、経験、しゃべくり、のリズム、アイデアそして相手を惹きつける人柄。

店頭でお客さんと話している小林さんを見ていると

子供が、どうしても欲しかったオモチャを買ってもらって

その説明をイキイキとしているかの様。

そして、やはりこの方も

「No」と言わない、いままで僕が会ってきた偉人たちのように。

深~いところにいる偉人たちは、難しい要望をしても

そう簡単にできないやそれはちょっとと言うような返答はしない、

どうにかしてこじ開けようと策をめぐらす。

 

 

 

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小林さんとお会いできたのは、本当に大きい。

素材、縫製、デザインの元ネタ、歴史等、何を聞いても答えてくださる。

今回は、イベントにあわせてTシャツを作ってもらったけど

この人となら、究極のモノ作りができそう。

さて、なにから作ろうか!!

 

 

 

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金曜日以外更新中です。是非ご覧ください。


AUBERGE Custom Order Fair ありがとうございました。

 

2日間、足を運んでくださった方、誠にありがとうございます。

思わず笑みのこぼれるようなユニークなエピソードから、目を丸くするほどのディープなお話まで。

朝から晩まで終始、小林様の濃いお話が店頭に響いていました。

 

ファティーグシャツ、デニムを筆頭に、たくさん吟味して選んでいただけたかと思います。

中には、一人で二点オーダーの方まで。

 

お帰りの際には、出来上がりを楽しみにしてなのか、

皆さんがどこかワクワクしながら歩いていくのが印象的でした。

 

 

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さて、イベントは終了しましたが、INCOTEXのカスタムオーダーに限っては、

来週末、6/30(日)まで承りますので、

ご都合が合わなかった方や、やっぱり気になる!という方は、

レイアウトを変更しているかもしれませんが、お気軽にお声掛けください。

 

上品なスラックスを穿きたいという方からも、

「線の細さや、ドレスに寄り過ぎているから避けていた。」

そんなお声から始まった、今回のスペシャルカスタム。

 

実際にサンプルが届いた際に、

これならファッションが好きな方、細身のパンツが苦手な方にも穿いていただける!

そう思える仕上がりでした。

 

 

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もとのエレガントさを保ちつつ、

カジュアルでも気軽に穿いていただけるワイドシルエット。

ただ、メゾンブランドから出されるようなワイドスラックスではなく、

自分でアレンジが可能な遊びの効いた贅沢な仕様です。

 

トップスもHURRAY HURRAYのようなUSEDボディを使用した褪せた色のものから、

AURALEEやJOHN SMEDLEYなど、上質な素材を使用した美しいカットソーまで幅広く対応します。

 

もちろん、今回別注で作らせていただいたdb Exclusive LUCK とのスタイリングは、

これからの時期、前向きに考えていただけそうです。

 

 

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残り1週間。

自分だけの一本を求めて、ぜひ構想を練って、お越しください。

 

 

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