MOTHER HAND artisanのニット。
今秋冬、ニットをお探しでしたら本気でお勧めしたいのが『MOTHER HAND artisan』。
アーティスティックな美しさと職人的な美しさが同居した『人の手』で生み出されたニットです。
一目ごとに真剣に向き合った緊張感、技術、アツい気持ちがたっぷりと注入されております。
シンプルですが、心震わす仕上がりです。
洋服好きの方、心してご覧ください。

MOTHER HAND artisan BASTOGNE – Dream
自分自身JOHN SMEDLEY、CHAUNCEY、INVERALLANとニットを選ぶなら断然インポートの専業ブランドが良いと思ってきました。
歴史に裏打ちされた品質、実績は間違いないと。
その思いはもちろんありますが、今回MOTHER HAND artisanのニットを着てみると、
そんなことに縛られなくていいんじゃないかという風に考えるようになりました。
固定概念なんて、いいんじゃないかと感じるレベルの違い。
見た目はニットなんで優しいですが、洋服としての強さを持っています。

MOTHER HAND artisan NAMUR – Mirtillo
第一に僕は、フィット感。
これほどまでに着やすいニットははじめてです。
腕が楽に動き、締め付け感はないのにユルすぎないと、
人体のことを深く考え、理解されたことを考察出来る仕上がりです。
仕立ての良いジャケットに袖を通した感覚に近く、
フィット感に対しての運動量の確保が凄いです。

MOTHER HAND artisan NAMUR – Irno
編み地の美しさはずっと眺めていられるほど整然としていて、
このレベルに達するまで、どれほどの時間と情熱をかけてこられたのだろうと感慨深くなってしまいました。
前職で洋服のお直しをしていましたが、当時の会社でもリンキング(編み物)のスペシャリストたちは別格の変態たちばかりでした。
編み地を見ただけで、その編み物の構造をバラして理解出来、
また再現も出来るという特殊能力に近い技術を持っている方々。
製作されている永井さんも、この編み地を表現するのに、
類まれない才能と、努力をし続け成しえられたのだと感じました。
現物をご覧いただくと、
編み物に詳しくない方でも、何か違うを感じていただけるはずです。

MOTHER HAND artisan OSTENDE – Ambra
そして色出しの美しさ。
良い素材は発色もやはり素晴らしいです。
それは奇をてらった色で引き付けるということはなく、
自然の持つ力や染色技術の高さで、訴えかけてくるのです。
複数の色を使用したメランジェ調のカラーも、それぞれの色が美しく、
それでいて調和のとれた見事なバランスです。

MOTHER HAND artisan OSTENDE – Isonzo
長く着用することを前提につくられていることを各所に見受けられるのも、
このプライスのニットを前向きに考える大きな理由になるはずです。
例えば、シーズンが過ぎれば着づらくなるサイズ感ではなく、
しっかりと数年先まで愛用出来る普遍的なバランスも後押しに。
着用を繰り返すほどに風合いが増すので、
今年より来年、来年より再来年がもっと楽しみになるのです。
修理が必要になった際も、
またデザイナーの永井さんが同じ糸を用いて対応していただけるというのも嬉しい安心感。
特別なニットですが、特別な日だけじゃなくご愛用ください。
ところで個人的に試してみたいのは、レザーとの組み合わせ。
ニットの柔らかさとレザーのハードなバランスが、相性抜群です。
考え出すと、色々とイメージが膨らんできました。

MOTHER HAND artisan BRUGGE – Stella
毎年買い足したくなくなるニットと世間的には言われているそうで、
その真価を問う意味でも僕も一着試してみました。
皆様に着用を重ねた魅力もお伝えできればと考えております。
『MOTHER HAND artisan』ご興味ございましたら、是非ご体感ください。
週2更新(週央と日曜)です。是非ご覧ください。

