主役はステッチ。
「朽ちていく過程や未完成な姿」
完成されたモノを追いかけ続けていると、
いつしかそういった美しさに心惹かれるようになってしまうものです。
Needlesのデニムジャケットには、感じるところがございます。
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Needles M.W.Jean Jacket – Glitch Stitch – Indigo
こういった発想あるんだと衝撃を受ける強いデザイン。
濃紺のリジットデニムをキャンバスに、
途切れ途切れのステッチたちは、
始末を敢えてせず無造作に垂れ下がり、時にはフサのように揺れ動きます。
ふわふわと道筋を迷った糸と、まだ誰にも触れられたことのないのピュアなリジットデニム。
見慣れないバランス感が同居し、不思議な魅力を纏います。
![](/wp-content/uploads/2023/04/IMG_1719-375x500.jpg)
デニムジャケットというアウトラインはしっかりと守りながら、
どこまでも自由。
キッチリとしたモノづくりが売りの日本で、
途中で投げ出したステッチたちは、乱雑で暴力的。
同時にワクワクもさせてくれます。
こんな日本製があっても面白いですよね。
![](/wp-content/uploads/2023/04/IMG_1717-375x500.jpg)
ラフに映りますが、デザイン設計は緻密です。
数か所のボタンホールは金茶でかがられ、
前身頃のプリーツを固定する金属パーツもアシンメトリー。
ステッチって洋服を組み立てる為のネジやビスのような機能面と、
デザインを盛り上げる装飾的面、どちらも担っていますが、
ほとんどが組み立てパーツとしての役割だと思います。
![](/wp-content/uploads/2023/04/IMG_1662-500x375.jpg)
ステッチもしっかり主役務まるんだよって、
証明されたような気がしました。
そんな目からウロコ感ありながらも、
ファッションとして成立。
かっこいいって今までにないから、かっこいい。
当たり前のことに気付けました。
ちなみに金茶のステッチはデザインですので、
万が一切れても、本体がバラバラになることはございません。
安心してお楽しみください。
パンツもストレートとブーツカット、
2型でご用意しております!
週2更新(週央と日曜)です。是非ご覧ください。