Top > Shop Blog

Shop Blog
  • UPDATE: 2019.4.9
  • Shop

Vol.3915【NORIEI:素上げコードバンのハンドグレージング】

 

今週末の土曜日からは『NORIEI & SOAK IN WATER Order Fair』です。

デザインや使い心地の良さはもちろんですが、

革の変化というものがお好きな方にもお勧めしたい2ブランド。

ご来店、お待ちしております。

 

今回はイベント直前ということで私物のBALMORAL C.T.を艶出ししたので、

その過程をご紹介させていただきます。

じっくりと経年変化を楽しむのも醍醐味ですが、早く艶のある表情で履きたいという気持ちもよく分かります。

ご参考いただければ幸いです。

 

 

dscf4982

 

 

左が新品の状態。

微起毛した素上げコードバンのマットな質感が特徴です。

それを右にあるコードバンらしい艶のある表情へと仕上げていきます。

 

 

dscf4986

 

 

まずはステインリムーバーを使います。

表面についた汚れを落としながら水分が入ることで、

この後に使用するクリームの浸透度が向上します。

ボトルをよく振ったら柔らかい布地にしみ込ませ、

優しく撫でるように全体を拭いていきます。

 

 

dscf4988

 

 

dscf5003

 

 

次に使用したのがクリームナチュラーレとアビィスティック。

スティックにクリームを取り、微起毛した革を自分の手でグレージング(※)していきます。

(※革をガラスやメノウなどのローラーで強く摩擦し、光沢を与える作業)

この作業がなかなか根気が必要で、起毛部分を寝かしつけるイメージで

スティックで全体をこすり付けていきます。

次第に光沢感が出てくるので、それを励みにひたすら手を動かします。

 

 

dscf5011

 

 

グレージング作業が終わると、お楽しみのブラッシングタイムです。

馬毛のブラシを使い全体を磨き上げます。

そうすることで表れるのが、最初のマットな質感からは想像できないような、

コードバンらしい鈍い光沢を放つシューズ。

 

 

dscf4976

 

 

今回は1回の作業だったので、少しグレーの色味を残した仕上がりになりました。

更にグレージングとブラッシングを繰り返していくことで、最終的には深みのある黒へと落ち着きます。

 

素上げならではのマットな質感を楽しむもよし、自身の手で光沢を出す過程を楽しむもよし、

所有することで様々な楽しみ方を見出していただける1足です。

 

 

 

【Event】

NORIEI & SOAK IN WATER Order Fair Vol.2

0

 

 

【Event】

NORIEI & SOAK IN WATER Order Fair Vol.1

1

 

 

【New Arrivals】

 

 

 

 

 

アーカイブ