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  • UPDATE: 2025.12.13
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MOTHER HAND artisan


「これ以上ないニットに出会えたな」。

展示会で試着したときにそう感じたことを覚えています。

元々ベルギーの歴史あるニットメーカーに勤めていた永井さんが、

ご主人と共に立ち上げたハンドメイドニットブランド、『MOTHER HAND artisan』。

現在ではほとんど使われていない手横編み機を用いて、1枚1枚時間をかけて制作されています。

アルチザンと謳っている通り、素材選びをはじめ編み方やシルエットの研究など、

正直お話を聞いても理解できないほどの拘りが詰め込まれたセーターやカーディガン。

それでも着ると分かるんです、確かな違いが。

リペアを繰り返しながらおじいちゃん、おばあちゃんになるまで着続けたい。

そんなニットを、どうぞ手に取ってみてください。






洋服としての素晴らしさはもちろん、

このブランドを気に入ったもう一つの理由が永井夫婦の人柄です。

展示会場で「はじめまして」を言う前、

目が合ったときには『あ、この人(良い意味で)ヤバいかも』と感じるほどに雰囲気たっぷり。

AUBERGEの小林さんやMOUTの藤原さんと出会ったときの衝撃が、永井さんにもありました。


今にして思うと、皆に共通しているのは研究者気質なところでしょう。

もっと凄い素材はないかと探し求めたり、

パターンや縫い方(編み方)を少し変えたらどうなんだろうと試してみたり、

とにかく溢れるほどの探求心が伝わってくるのです。

この人が作るのであれば間違いがないだろうと思わせてくれる人となりは、実際洋服に現れます。









イタリアのウールやワイルドシルクの風合いがどうだとか、

減らし目やリンキングの技術がどうだとかはあえて書きません。

どれだけ言葉で伝えようとしても、実際に着てみないと得られない情報が多すぎるニットだからです。


着に来てください。

それに見合うだけの感動がここにあります。


















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