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  • UPDATE: 2019.10.5
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Vol.4067【JOHN SMEDLEY:SHIPTON】

 

先日入荷したJOHN SMEDLEYのニット。

いわゆる「今っぽさ」や「流行」という言葉とは無縁なアイテムですが、

毎年1枚は新たに選ぶといった方も中にはいらっしゃいます。

 

美しい袖付けや、インポートらしいカラーリングなど、

目に見える良さもちろんありますが、普段そこまで気にしない、

見えない部分というのがこのブランド最大の魅力です。

 

JOHN SMEDLEY:SHIPTON

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素材に使用されているのは、最高級のメリノウール。

はいそうですかとスルーしてしまいそうな言葉の並びですが、

少し掘り下げてみることで見えてくることがあります。

 

動物性の天然繊維と言えば、昨年アンゴラヤギの飼育環境の劣悪さが話題となりました。

(検索すればすぐに出てくるかと思います)

確かにあの飼育場の様子はひどいものでしたが、

あれがファッション用の動物に対する扱いの全てではないということも伝えたいところです。

というのもこのJOHN SMEDLEYであれば、直接契約を交わしたニュージーランドの牧場で、

1頭1頭名前を付け、きめ細やかな管理の下でストレスを与えないよう育ててきました。

ただ単にメリノ羊から取れたものではなく、大切に育てられた個体の毛は毛足が長く「うねり」があり、

ニットになったときの弾力、肌触り、回復力(防臭やシワの伸び)に明確な差が生まれます。

 

 

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当たり前ですが何の理由もなしに高価な訳はなく(中にはありますが)、

消費者には見えない生産の背景まで芯を通しているからこそ、必然的に「高級」になるのです。

最高の素材を最高の職人が形にする。シンプルですが簡単ではありません。

 

安価で悪くない洋服を見つけたら嬉しくなるかもしれませんが、

なぜその価格で買えるのか、

どの様な地域でどの様な人がどの様な環境で作ったコットンやウールが使われているのだろうと考えると、

何か見えてくるものがあるのではないでしょうか。

 

 

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ただこの様なことばかり考えていても疲れてしまうので、

たまに浮かんでくる程度に、頭の片隅にしまっておいてみてください。

 

 

 

 

【Column】

OMERSA:Leather Animals

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【New Arrivals】

 

 

 

 

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